唄が生まれ育つ。この島が放つ音楽シーンを感じよう!
photo by G-KEN (MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL 2005)
text by Takufumi Azuma
ここ数年の宮古島では、スポーツイベントもさることながらミュージックイベントも大小様々なものが開催されている。その中でも2005年6月にオレンジレンジ、MONGOL800、175R、山嵐などの超豪華メンツが出演し、記念すべき第1回目の開催となった「MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL」。そして2回目の開催となったbirdの「SUNSET FREE LIVE」。この2大イベントが島内外からの熱い注目を集めている。また地元ライブハウスなどにも様々なジャンルの実力派ミュージシャンが集まるらしい。まさに「NO MUSIC NO LIFE」な島人の音楽魂を感じることができる。そんな魅力いっぱいの宮古島のミュージックシーンをfeature!!


-interview-
イベント企画者、実行委員長
平良直也氏に聞いた!!

楽島 コースタルリゾート・トゥリバー地区でのイベント開催を決めたのはなぜですか?

平良氏 この地区は埋め立てられてできた地区で、小さい頃に遊んだ海の姿ではなくなってしまったけれど、今さら後ろ向きに考えても仕方がない。そこから新しい何かをスタートさせ、この場所を意味あるものにしたいと思い、このライブの開催を決めた。

楽島 野外イベントということで、ライブ当日の天候や設備の心配はなかったですか?

平良氏 当日は時期も天候も奇跡的だった。前日は灼熱で、翌日は雨空、当日のライブ前は雷雨。でも、ライブ前にいきなり光が差し込んできて晴れて、夕陽が本当にきれいで。これは宮古島の、宮古島に生きる人の力が起こした奇跡だと思ったよ。

楽島 宮古島の良さとは何だと思いますか?

平良氏 青い海、青い空、数多くのサンゴ・・・色々あるけれど、何が良いのかは人によって違うから、来た人が感じ取ったままのものを宮古島の良さだと思ってほしい。自分も自分なりに思う島の良さを多くの人に伝えて、宮古島を活性化していきたい。自分達の中だけで良さを確認し合ってもダメ。伝えて広めていかないと。島に生きている誇りを持とう!

楽島 これから宮古島に必要なものとは何だと思いますか?

平良氏 年々新しいものを作っていこうという開拓者精神みたいなものを皆もっと持ってほしい。この島だからできることもあるけれど、島に無いものをもっと吸収して改革していきたいし、その方が楽しい。

楽島 今後どんな活動をしていく予定ですか?

平良氏 レゲエのイベントや、サーフィンをやっているのでサーフィンのイベントなんかいいかも。

■平良直也(たいらなおや
宮古島出身で、宮古島の人気セレクトショップ「WOOD CHUCK」のオーナー。沖縄音楽シーンに太いパイプを持ち、今回のイベントを大成功に導いた。今回のイベントは、予想できないことが様々あったけれど、参加したアーティスト、スタッフ、観客、関係者全員の熱い気持ちがひとつになって成功した。「美ぎ島!宮古をいつがみまい。」を合い言葉に、来年も頑張ってイベントを成功させたい、とのこと。

MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL
SAVE THE SEA!! SAVE THE SKY!!
6.11 sat @コースタルリゾート・トゥリバー地区
宮古島最大級の
ムーブメント指導!
超豪華メンツが夏の幕開け!

 オレンジレンジ、MONGOL800、175R、山嵐、gulff、Abiroji(zerosen)、ドトキンズ、NEW TOWNER。こんな超豪華メンツのロックフェスが、宮古島で開催された。
 「MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL 2005」は、6月11日にコースタルリゾート・トゥリバー地区で5,000人以上の観客を集めた。会場は最近整備されたばかりで、白い砂浜のビーチが隣接した海の見える特設会場だ。宮古島の若者のみならず県外からツアーを組んで訪れた観客で、会場はいっぱいになった。
 gulff、Abiroji(zerosen)は宮古島出身のメンバーを含み、イベント企画は宮古島のアパレルショップ、ステージ上の看板は地元中学校の生徒会の作品、地元酒造メーカーの泡盛をSAVE THE CORAL/OCEAN飲みながらライブを観る。数あるフェスの中でもこれだけローカリズムなフェスは珍しい。でも、それが他にはない一体感を生み出し、アーティストも観客も宮古島の良さをそれぞれに感じた。 
 また、観客全員にゴミ袋が渡され、ゴミは自分で持ち帰ろう!とアーティストからの呼び掛けもある、何ともECOな祭典となったのは、やはり地元住民の環境保全に対する意識の高さの表れだろう。
 ライブは合計6時間以上を超える長丁場だったが、各アーティストもさることながら、観客のモチベーションも高く汗だくになりながら宮古島で初めて行われるこのビッグなイベントに陶酔していた。


bird SUNSET FREE LIVE
SAVE THE CORAL/OCEAN
6.25 sat @宮古島前浜ビーチ
ゆったりのんびり
ライブに行こう!
ビール片手に島ぞうりで。

「ビール片手に島ぞうり」のスタイルで紺碧の海と夕陽を見ながら白いビーチでライブ。そんな夢ようなライブがある。
save the coral/oceanを合言葉にbirdを中心とする無料ライブイベント「bird SUNSET FREE LIVE」だ。
 前浜ビーチで開催された今回が2回目となるこのライブは、オニヒトデ撲滅チャリティーを目的としたもので、会場では募金が行われ、全て宮古島緑化委員会に寄付される。島内のみならず、沖縄本島や県外からの来場も多く、1,000人以上の観客を集め、中には家族連れや主婦、ペット同伴の姿も見られる、何とも宮古島らしいフリースタイルでスローなライブだ。
 共演者に沖永良部島出身の大山百合香を迎え、語りかけるようなやさしく澄んだ歌声を披露し、観客は皆、沖縄独特の旋律と透明感のある歌声に耳を傾けていた。MONGOL800のカバー曲「あなたに」はオリジナルと違いアコースティックギターとアコーディオンのみのシンプルでスローな演奏だけに、心に沁みる曲となり、本人もこの曲を歌い終わると感極まり、涙をこぼした。
 デビュー6年目を迎えるbirdは、この島でしか実現できないような温かく、一体感のあるライブで観客を魅了した。途中、観客の中に誕生日の人がいると聞き、バースデイソングを名前入りで歌ったり、沖縄民謡の「童神(わらびがみ)」のカヴァーを歌うなどのファンサービスで、アーティストと観客の距離がここまで近付くのは、この宮古島のイベントならではだろう。
 ライブ当日はあいにくの曇り空だったが「みんな心の中に真っ赤な夕陽を思い浮かべて聴いてな。」とbird。暗くなるにつれ、ライトでゆっくりとステージが浮かび上がり、さらに、力強くも柔らかいbirdの歌声と、観客の拍手と、前浜の穏やかな波の音が会場を包み、この日2回目の演奏と同時に、最後の曲となった「童神」にはbirdの呼び掛けで観客の携帯電話のフラッシュが一勢にたかれ、蛍が夜空を舞うような、満天の星空のような、何とも幻想的なステージを観客と一体となって作り上げた。birdもまたアコースティックギターとパーカッションというシンプルな演奏で、彼女独特の歌声を引き立たせる最高のライブとなった。
 ライブ前夜にはパイナガマビーチでのORQUESTA DE LA LUZのライブや前浜ビーチでのビーチサッカー大会、ライブ終了後にはDJイベントなどでアツイ2日間となった。

-interview-
How was MIYAKO Island?
楽島 沖縄の数ある島の中で、宮古島で「SUNSET FREE LIVE」を開催しようと思ったきっかけは何でしょうか?

bird 去年「ハイビスカス」という曲ができたときに、みんなでこの曲にちなんで何かできないかなぁと考えていたところ、宮古島の来間島というところにハイビスカス条例というものがあるということがわかりました。各お家にひとつハイビスカスを植えましょう、というかわいらしい条例だったので、これにちなんで去年初めて宮古島でフリーライブを行いました。募金をしてくださった方にはハイビスカスの苗をプレゼントするといったものです。去年のライブが本当に素敵だったので、これはぜひとも続けたいなぁと思い、今年もおかげさまでライブをすることができました。今年はサンゴを守ろうというテーマで行いました。こういう活動はぜひとも今後も続けていきたいと思っています。

楽島 昨年のアルバム「vacation」や、ニューシングルの「童神」など、沖縄のテイストを取り入れた曲づくりもされているようですが、沖縄から受ける曲づくりへの影響とはどんなものがありますか?

bird 沖縄に限らず、旅をするということは、いろんな人、物、事に出会えるので、やはり音楽に還元されていくと思います。

楽島 東京や大阪でたまに沖縄料理店に行くということですが、沖縄料理で一番好きな料理は何ですか?

bird フーチャンプル、島らっきょう、あと宮古島ではゆし豆腐です。

楽島 今回のライブの感想と次回のライブの抱負をお願いします。

bird とても素敵な時間を過ごすことができました。赤ちゃんからおじいさん、おばあさんまで、普通のライブではなかなかありえない幅広い方達と音楽を通してつながれたことがうれしかったです。来年もぜひやれたらなぁと思っています。

楽島 宮古島を訪れる方、また宮古島に住む方々へ、メッセージを一言お願いします。

bird まだ宮古島へ行ったことがない方は、ぜひ一度足を運んでみてください。本当に素敵な時間が流れています。宮古のみなさんには、今年のイベントでも本当にお世話になりました。これからもどうぞよろしくお願いします。

■bird
1975年12月9日生まれ 京都出身
1999年、シングル『SOULS』でデビュー。同年7月に1stアルバム『bird』発売。アルバムは70万枚を売上げ、日本ゴールド・ディスク新人賞を獲得。2004年には通算5枚目となるアルバム『vacation』を発売。またデビュー以来、初のベストアルバムとなり、ヒットシングル「SOULS」「空の瞳」「BEATS」ニューシングル「童神(わらびがみ)」を含む全13曲が収録された『bird’s nest』がNow on sale!!ツアーも常に積極的に行っており、その音楽的でもあり、エンターテインメントでもあるライブに関しても、毎回高い評価を得ている。全国JFN系列20局ネットによるレギュラー・ラジオ番組も好評。
http://www.bird-watch.net/

■大山百合香(おおやまゆりか)
1984年5月20日生まれ 沖永良部島出身
2005年春、音楽専門学校を卒業後、シングル「海の青 空の青」でデビュー。TBS系「世界ふしぎ発見!」のエンディング・テーマであるタイトル曲を始め、c/wで収録したモンゴル800「あなたに」のカヴァーが話題になる。2ndシングル「ブーゲンビレア」もNow on sale!!
http://www.ohyamayurika.com/


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